シャンプーや育毛マッサージの時、自分で頭皮をマッサージするのはやりにくく、ついゴシゴシやりがちです。自己流にやって髪を引きつって抜いてしまうことがあります。

 

 そこで誰もが自分で簡単にでき、効果的なマッサージのための基本的な「組み手」をお教えしましょう。

 

 

組み手

 @手のひらを手前に向けて、両方の手の親指と人差し指を重ね、カニの形になるように組みます。左右の指を重ねることで指先に平均した力を加えることができ、効果的なマッサージをしたり、頭皮を動かすことができます。

 

 A手背側で指を交互に組んで親指を立てて行います。これは親指を使う方法と、親指の付け根のふくらんだところの母ぼ指し球きゅうや小指側の手のひらの小しょう指し球きゅうを使う方法があります。

 

 エイの組み手を用いると、頭皮をしっかりとらえることができ、安定した状態でマッサージや指圧、圧迫ができます。力の入れ方も自由にコントロールすることができます。

 

 B手のひら側で指を交互に組み、すべての指頭を頭皮に当てて上に引き上げるように小刻みに動かします。新生毛を引き抜かずに頭皮を揉むことができ、皮脂の除去に効果があり、血行がよくなります。

 

 イソギンチャクの組み手は、すべての指の指頭に平均した力を加えることができ、頭皮を動かすことができます。

 

 シャンプーは過剰な皮脂や汚れを落とすことも大切ですが、頭皮をマッサージしながら洗うことがもっと大切です(ここでは指使いがわかりやすいように、ショートカットの男性モデルを使い、シャンプー剤等をつけないで行っていますが、女性の場合でも同じです)。

 

 まず、ゴシゴシ擦らないように、普段洗っている時と同じように全体のマッサージを軽く行ってから、次に挙げるようなマッサージをつけ加えてください。頭皮に違和感を覚えるような部分は、特に念入りに行います。シャンプー剤の種類や、汚れや皮脂の状態、頭皮の緊張度合いなどによって、洗う時間は違います。最初は普通に洗ってみて、次第に時間をかけ、自分の頭皮の状態やシャンプー剤に合った時間を見つけるようにしましょう。

 

 シャンプー剤によっては、毛穴内部まできれいにし過ぎると、シャンプー剤そのものが浸透しやすくなり、かえって炎症などのトラブルが起こりやすくなるので注意してください。

 

 

@頭頂部に向かってマッサージ(手を開いて)

 

 全体に泡立てたら、襟足から後頭部に向かってマッサージします。側頭部は耳の上側に四指、親指は耳の後の乳にゅう様よう突とっ起き下か部ぶ(耳の後ろで少し突起した部分の下)に当てます。

 

 そして頭皮を擦らないようにしっかりとらえ、上下に揺すりながら、頭頂部まで揉んでいきます。擦り洗いは新生毛を引き抜くことが多いので、注意してください。

 

A中心に寄せる(エイ)

 

 両手をエイの組み手に組んで、手のひらを頭頂部にピッタリと密着させます。そして組んだ手を中心に寄せてすぼめるようにして、手のひらで頭皮を頭の中心に寄せるように持ち上げます。5〜6回行います。

 

Bツボ刺激(エイ)

 

 エイの組み手はそのままで、親指を立てて、首筋(頸けい椎つい)に当て、小さな円を描くように下から上に向かってマッサージをします。

 

 後頭骨下縁までマッサージしたら、頭を少し前に倒し、天てん柱ちゅう、風ふう池ちなどのツボ(後頭部の骨縁の盆の窪の両脇にあるツボ)に当てます。そして頭を起こすように力を加えて、ゆっくりと指圧をします。

 

C頭皮を動かす(カニ)

 

 カニの状態に両手を重ね合わせ、親指と人差し指を額に密着させます。そのまま頭皮を内側に寄せるように動かして血流を促します。額の緊張をほぐしながら、頭頂部に向かって同じようにゆっくり円を描きながら進みます。

 

D首筋から後頭部へ(カニ)

 

 カニの組み手で、頭を少し前に倒して首筋に当て、組んだ親指と人差し指で首筋から小さな円を描くようにします。そうしながら後頭部に向かい、後頭骨下縁まで小刻みにマッサージをします。

 

E頭頂部を交互に(手を開いて)

 

 両手を少し開いて、指頭を頭頂部の頭皮にピッタリと当てます。そして左右の手を頭皮の中心に寄せるようにマッサージをして頭皮を動かします。その後、指の位置はそのままで、左右の手を交互に前後させ頭皮を動かします。数回繰り返します。

 

F頭皮の引き上げ(イソギンチャク)

 

 イソギンチャクの組み手で指頭を頭皮にピッタリと当てます。そして頭皮を上に引き上げたり緩めたりを繰り返すように小刻みに動かします。こうすれば新生毛を引き抜かずに皮脂を除去することができ、血行もよくなります。ゆっくりと10回くらい行います。

 

GM字は円を描くように(3本指)

 

 額のM字の部分は痒みが発生しやすく、また、頭皮が張りやすくなっている場所です。

 

 人差し指、中指、薬指を使って頭皮に密着させて、円を描くように内回しと外回しを5〜6回ずつ繰り返します。これを数回行います。

 

Hブラシを使う場合

 

 シャンプーブラシを使う場合は、髪の流れに逆らわないように、最初に襟足から梳かします。次に後頭部から襟足へ、そして、つむじから後頭部を経て襟足へと、一度梳かした上を一方向に動かすようにブラッシングしましょう。強くやり過ぎたりガリガリかき回すと、頭皮を傷つけたり髪を引っかけて引き抜いてしまうことがありますので注意してください。

 

〈部位によって洗い方を変える〉

 

@頭頂部(すべての指頭から中指で)

 

 頭皮が比較的張っている部位です。すべての指頭を密着させ、中心に向かって頭皮を押し上げるように動かします。そして両手の中指を揃え、百ひゃく会えのツボをゆっくり数秒間押します。これを数回繰り返します。

 

A毛もう渦か部ぶ(つむじ周辺)(片手で)

 

 つむじは洗い残しが多い部分です。親指と他の四指でつむじを挟むように密着させ、つむじに寄せるようにカタカタと動かします。その後つむじの上に親指を密着させ、指頭で小さく円を描きながら押し込むように指圧します。この部分は少し強めに動かします。

 

B耳周辺(すべての指頭で)

 

 指全体を軽く曲げ、両手を頭皮に密着させ、頭皮を揺すりながら上へ押し上げるように動かします。特に円形脱毛やサイドの毛も抜けるような場合には、必ず行っておきましょう。男性型脱毛症は、この周辺はほとんど薄くならない部位ですので、指を動かす洗い方でもかまいません。